SEWING ソーイングのコツ

ホームソーイングや簡単な方法がコンセプトの訳

洋裁をもっと気軽に、もっと身近に

yocchi sewing studio では気軽ソーイングを楽しめることをコンセプトに
ホームソーイング向けのソーイングレッスンを行なっています。

 

ホームソーイング向けの洋裁とは?と疑問に思われるかもしれませんので
少しご説明したいと思います。

 

洋裁には同じものを作る場合にも色々な仕様や方法があります。
これという正解はひとつではありません。

 

それは使用する生地によっても違ってきますし、商品の金額や工賃によっても違ってきます。

 

既製品とオートクチュールなどをイメージして頂けると分かりやすいかもしれません。
手をかけようと思えばどれだけでもかけられますし、反対も然りです。

 

素晴らしい技術や知識に触れる度、自分の中の洋裁好き魂が震えます。
なんて素晴らしいんだろうと感動し、自分自身の無知を痛感し、勉強したいと強く思います。
そしてやっぱり洋裁が好きだ、もっともっと知りたいと思います。

 

アパレルの世界には本当に素晴らしい先輩方がたくさんいらっしゃって、
すでに素晴らしい技術をお持ちでも、まだまだとずっと勉強を続けていらっしゃいます。
それぞれにセオリーがあり、縫製にもパターンにも様々な方法があります。

 

その全てを知ることは容易ではありませんし、知ったからとすぐに真似出来ることではありません。

 

幼い頃から親しんできたソーイングですが、始めは手探りで独学で失敗の連続でした。
それでも作ることが楽しくて、出来上がっていくことが楽しくて、
新しい縫製やパターンができるようになることが楽しくて仕方ありませんでした。

 

どうしたらもっとキレイに仕上げることができるのだろう?
もっとこんな形にしたいのにできないのはどうしてだろう?
いつも考えていました。

 

ファッションデザイナーになってからは、
頭に思い描いたものを具現化することの難しさを痛感しました。

 

絵が描ければいい、センスが良ければいい…だけではない様々な知識が必要でした。

 

流行の捉え方や切り取り方、落とし込み方や、ビジネスなのでそもそも売れるものでなければいけません。
その上で、どこまでブランドに合わせたオリジナリティを入れていけるか、フィルターを通せるか。
同じようなデザインでも素敵と感じる何かがあるもの商品は何でなのか。
思い通りのシルエットを作り上げるためには、パターンの知識も生地や縫製の知識も必要となります。

 

そんな中、細部へのこだわりやシルエットやパターンへの細かなこだわり、
高度な仕立てやテクニックもたくさん見てきました。
その度に洋裁の奥深さを知り、難しさややりがいを感じてきましたが、
昔から楽しんできたソーイングとはこれは別のものだと感じました。

 

自分自身の学び、洋裁への探求は続きます。
きっと一生離れていかず、学び終わることもないと思います。

 

それとは別に、自分の好きなものを楽しみながら好きに作る趣味のソーイングタイムは、
とても自由でワクワクする時間、純粋に自分自身が楽しむためのソーイングでありたいと思っています。

 

これまで様々な仕様、縫製、デザインやパターンに触れてきた中で
「こんな作り方が好き」という自分のソーイングが定まってきました。

 

それは簡単できれいに仕上がる、基礎を踏まえたホームソーイングという形です。

難しい洋裁の理論や仕様、縫製はプロを持ってしても難しく際限がありません。
それを追求するのであれば、本腰を入れて勉強するべきだと思います。

ソーイングで楽しむことを目標としてきたいと考えた時、
それらをできるだけ省き、簡単に作れることが楽しいと思いました。

それでも手作り感のない、見栄えの良い仕上がり、
「着たい」と思える服を提案していきたいと考えました。

 

これまでの経験を生かし、コツやポイントを押さえていければ、
簡単な仕立てでもキレイに仕上がる方法を選んでいければ、
きっともっと気軽にソーイングに取り組めるのではと思いました。

 

そのため、難しい仕様や高度なテクニックの追求は私の教室では行いません。
「洋裁」「ソーイング」と聞くと、とても難しく苦手意識を持つ方が多いのも、
難しい方法や生地を選んでいることもあるのではないかと思います。

 

そしてパターンは奥深く、ラインひとつに意味があります。
単純化して説明することも、曖昧に進めることも、
自分が納得いかず苦しいのでレッスンでは行いません。

 

キレイに仕上がった時、思い通りに仕上がった時、達成感を感じ楽しいと感じます。

 

簡単なことから挑戦していきましょう。
そして丁寧に基本をしっかり押さえていくことでコツを掴んでいきましょう。
簡単なアレンジができるようになると、もっと楽しいと思います。

 

そんな訳で私の教室ではホームソーイングをコンセプトに、簡単なソーイングを目標にしています。