パターンや補正を基本的にお断りしている理由は時間がかかるから
こんにちは。
初心者歓迎の福岡洋裁・ソーイング教室 yocchi sewing studio(ヨッチソーイングスタジオ)です。
未経験の方や初心者の方にも、洋裁やソーイングの楽しさを広めたいと思い福岡市で少人数制の洋裁教室を開講しております。
今日はレッスンでご希望の多い「補正とパターン」についてのお話です。
補正とパターンには何度かの仮縫いと時間が必要です
パターンや製図を学びたい、体型に合わせた補正をしたいとご要望頂くことがあります。
自分サイズぴったりのお洋服を作りたい気持ち、とてもわかります。
ただ、大変申し訳ないのですが教室では基本的にはお断りしています。
理由はシンプルなのですが「時間がかるから」です。
基本2時間のレッスンでは他の方をお待たせしないと説明できないからということ、
何度か仮縫いと修正が必要になることなど、補正やパターンには時間がかかります。
面倒さを感じたり、ガッカリした気持ちになってもらいたくない
「簡単でいい、ちょっとここをこうしたいだけ」と言われることもあります。
でもそれは結構難しいんです。
ちょっと…という概念はとても曖昧で共有しにくいもの。
私がレッスンで大切にしているのが「イメージの共有」です。
同じものを目指して作っていかないと、せっかく作っても思っていなかったものになってしまいます。
縫製の方法も目指すものも、皆さんそれぞれ。
それに合わせて、満足して頂けるとようにレッスンしていきたいと思っています。
一番避けたいのは「思った通りにならなかった」というガッカリ感です。
せっかく教室に来て頂いたのに、ガッカリした気持ちになって頂きたくありません。
仮縫いなしではイメージが共有しづらく、思い通りに出来上がりにくいから
では、イメージを共有するために必要なことは?と考えると「具体的なもの」を見ることが一番おすすめです。
同じものを見て「具体的な数字」で確認すること。
そのため、補正、パターンには「仮縫い」が私の場合は必須です。
紙上と言葉だけでの共有は「思った感じになっていない」ということがとっても起こりやすい要注意項目!
イメージの共有・パターンは奥深い・シルエットは難しい
「パターンだけで何とかならない??」と聞かれると「それは可能」です。
ただ「自分のものなら可能」です。イメージが具体的に自分の頭の中にあり、自分でパターンを想像できるからです。
そして自分のものであれば、何度でも納得いくまで修正を繰り返すからです。
だから失敗にならないのです。
一度で完璧!とできるのが理想ですが、生地やパターン、その時のイメージなど、中々紙面上のみで作り上げるのは難しいものです。
プロでも何度もやり直します
プロのデザイナーとパタンナーでも何度も修正を繰り返します。
そしてより良いものに改善していきます。
作ってみると思ったようにならなかった、もしくはもっと良いものが浮かんだ。
そんなこともザラです。
だから何度も修正しますし、その度にサンプルを作ります。
やってみないとハッキリとはわからないものです。
「シルエット」は想像できますが、作ってみないとハッキリとはわからないものです。
ある程度経験で分かりますが、他者との共有がとても難しいです。
私がサンプルをたくさん作っているのもその理由で「具体的なもの」があれば目で見て共有して意見を出し合えます。
人のパターンは分かりにくい・補正はきちんと縫うことが前提
そんなパターンですが、パターンは奥深くラインひとつに意味があります。
一本の線に奥行きが想像でき、このラインを一つ変えるということは、そこにまつわるココとココも…と繋がっていきます。
そして、他の人の引いたパターンはとても分かりにくい!
市販のパターンとなると展開やラインなどの場所も分かりづらく、想像はできますがとても曖昧で難しいです。
そこを探るにも時間がかかってしまいます。
そして補正の場合に重要なのがパターン通りに正確に縫われているかという点です。
体に合わせようとするならば、寸法だけではない体型の見極めも必要になるからです。
寸法から考えて体型に合わせた補正もできなくはないのですが、一部のみを寸法的に合わせていくと
厳密に言うとシルエットが崩れていきます。
シルエットを崩さぬように補正するとなるとそれはグレーディングとなります。
グレーディングはより難しい作業です。
本当にごく微細な補正でしたらできますが、大掛かりなものになると短時間で完成することは難しいです。
お直し屋さんかパターンの教室もおすすめです
そんなに難しく考えなくても、簡単に適当でいい…ということが、大変申し訳ないのですが私にはできません。
そうしてしまった自分を悔いてしまいますし、あまり好きな作業ではありません。
任せるからちょっとやってもらえればいい…、ということであればお直し屋さんをおすすめします。
パターンをメイン覚えたいのであれば、パターンの教室や学校などでしっかりと学ぶことをお勧めしています。
教室では「あるものから考える」「ベースをアレジしていく」
さて、そんな難しい方法もある中で私の教室では違ったアプローチから好きなものを作ることを目標にしています。
その方法は「あるものから考えること」です。
具体的にあるものを、少しアレンジしていく方法です。
この場合、具体的なものが目で見て確認できるので、イメージの共有ができやすいです。
どんな生地を使うとどんな風になるのか、ということも確認できます。
それを繰り返し慣れてくれば、寸法で何となくイメージできるようになります。
継続的&仮縫いに時間をかけられるなら「補正」も可能
どうしても補正やパターンをしたい場合は、きちんと長い時間をかけて仮縫いや修正をして頂ければできます。
シーチングで仮縫いして補正して、という作業を繰り返すことになりますので、時間と手間がかかることをご了承ください。
通常のフリーコースレッスンですと同席の方をお待たせしてしまうため、デザインデーや毎月コースで継続的に時間を取って頂く事になります。
簡単に素敵なものを作る方法でソーイングを楽しむ
このような理由で私の教室では、あまりパターンや補正はお受けてしておりません。
初心者の方、ソーイング未経験の方にも簡単可愛いものをイメージ通りに作って楽しんで頂けるような方法、教室ならではのソーイングへのアプローチを色々考えお役に立ちたいと思っています。