華々しいデザイナーのイメージと身近なデザイン

 

ファッションデザイナーといえば、華々しいイメージがある方も多いと思います。

パリコレやドラマなどのイメージもあるでしょうし、実際におしゃれな人もとても多いです。
奇抜で個性的なイメージもあるかもしれません。

世界的なデザイナーや芸術家としてのデザイナーであれば、そのイメージ通りかもしれません。
唯一無二の世界観という感じでしょうか。

 

それとは別に、世の中にはたくさんのデザインが溢れています。

服だけではなく、パッケージ、看板、本、ロゴやおもちゃ…
全てのものにデザインは関わっていますし、それは思いつきではなく意図した戦略の一部です。

 

芸術作品としてのデザインと、ビジネスとしてのデザインとはちょっと違ってくるかなと思います。

ファッションデザイナーにはどちらかといえば地味で職人気質の人が多いことも。
意外な感じですよね。

 

良いデザインと目指すデザイナーとは？

 

さて、デザインといえば足し算のイメージがあるかもしれません。
色々と付け足していく感じです。

足し算のデザインは意外と簡単なのですが、完成度を上げるという意味ではまとまりを作り上げにくくなります。

「何がこの服のポイントなのか、何を売りにしているのか」というのが霞んでしまうんですね。

コレクションやショーの服は明確なテーマとか、服で何かを表現するような芸術的な側面もあります。

その中にビジネスになるトレンドも上手く昇華しているのが人気のブランドなのではないでしょうか。

一般企業のデザインでも、少なくとも「このトレンドを表現している」という動機というか狙いは必要になります。

企業ですから利益を出さないといけません。
これなら売れる！利益が出る！と思いデザインしている訳なので、何かしら戦略がないと商品を作る意味がないですよね。

それが自分でもわからないのに、お客様に届くはずもありません。
いるものといらないものを精査し、必要なものを必要な部分だけ残していきます。

そうするとお互いが無くてはならないものだけで成り立って「これがベスト！」という商品になります。

それが
トレンドに合う、お客様のニーズに合う、他に競合がいない、価格的にも合う…となると売れ筋になります。

ここを狙っていくのが企業デザイナーの仕事です。

ベストというのはブランドによって違うので、「このブランドならこれがベスト」というブランドの目線を持つ必要があります。
これが個人的な好みになってしまうとプロではありませんので、自分らしいフィルターを通しながらもブランドの目線で決める…という感じです。

感覚的なものなので分かりにくいのですが、そんな感じで捉えてデザイナーの仕事をしています。

 

 

デザイナーの経験を教室に生かしていること

 

そんな感じの経験を「楽しいホームソーイング・簡単に素敵なものを作る」という教室のコンセプトに生かすために考えたのが、教室オリジナルパターンです。

これは結構こだわっています！

まずはシルエット。

尊敬するパタンナーの先生にお願いし、ミリ単位でこだって制作しました。
時間と費用をかけて開発しました。

デザインは、普遍的でシンプルなものであること。
ここにもこだわりました。

個性的なデザインは「そのもの」でしか無い。

アレンジが効くからホームソーイングで楽しめますし、シンプルだからこそシルエットが目立ちます。

せっかく作るのであれば、何度も着たくなる素敵な服でありたいと思うからです。

 

それからたくさんのサンプルです。

 

「この生地でこれを作れば、こんな風に仕上がる」

というのを目で見て分かりやすくする為に作っています。

 

初心者の方が悩みやすいのが「想像・イメージができない」ということです。
イメージが湧きにくいのは「経験が足りないから」です。

 

だから、実物のサンプルをたくさん作りました！

 

たたき台となるものがあれば、「ここをもうちょっと変えたい」ということも分かりやすくなりますし

「イメージと全然違った」ということも防げると思います。

簡単にイメージできると、なんだかワクワク楽しい気持ちになってきませんか？？

 

あとは「作りやすくてシルエットの良い型紙」と「縫いやすく見栄えの良い生地」を選びましょう。

同じようなものでも縫い方や生地が違えば難易度が変わりますし、シルエットが良いものは見栄えも良いです。

教室では、少しですがオススメの生地もご用意しています。

 

今後は皆さんと生地探しツアーなんかもできればいいなと思っています。

 

オリジナルパターンはソーイング初心者の方にも縫いやすい、という所にも重点を置いています。

良かったら参考にしてみてくださいね。