素材の特徴と略名
素材にはそれぞれの特徴があります。
「いいな」と思った生地を見つけたら、まず素材を確認してみて下さい。
織りや加工によっても違ってきますが、どんな素材で組成されているかを知ると、
どんな布かと大まかですが予測できます。
また、生地によってはアルファベットの略名で記載されていることもありますので下記ご参照ください。
C:綿
P,T:ポリエステル
Pu:ポリウレタン
R:レーヨン
L:リネン(麻)
W:ウール(毛)
S:シルク(絹)
N:ナイロン
例えば、
C/T 50/50の場合
綿50% ポリエステル50%
W/R/Pu 60/38/2 の場合
ウール(毛)60% レーヨン38% ポリウレタン2%
という感じになります。
組成は比率の多いものから前に書かれています。
そのほかにも指定外繊維やキュプラなどもありますが、その場合は略されていないとが多いかと思います。
綿:コットン、C
天然繊維
吸水性、吸湿性が大きく濡れた状態での引っ張り強度も強い
肌ざわりが良い
シワになりやすい
水縮みしやすい
ローン、ボイル、シアサッカー、ピケ、ブロード、ギンガム、シーチング
ダンガリー、シャンブレー、デニム、コーデュロイなど
ポリエステル:P,T
化学繊維
形態安定に優れる
摩擦、強度も高い
シワになりにくい
水縮みしにくい
ポリウレタン:Pu
伸縮性がある
塩素系漂白剤、熱に弱い
経年劣化で伸縮性は低下する
レーヨン:R
化学繊維
しなやかで落ち感、光沢感がある
濡れている時の強度が低い
摩擦に弱い
水縮み、シワ、水染みができやすい。
麻:L(リネン)
麻には大まかに2種類
・リネン(亜麻)
・ラミー(苧麻)
天然繊維
濡れた状態での引っ張り強度も強い
吸湿性が大きく、乾燥が早い
摩擦に弱く毛羽立ちやすい
シワになりやすい
水縮みしやすい
ウール(毛):W
羊毛のこと
吸湿性が最大、湿度によって繊維が収縮する
保温性が大きい
毛玉(ピリング)がおきやすい
シルク(絹):S
天然繊維
上品な光沢としなやかさがある
水縮みする
黄変する
繊細な素材
大まかですが、このような特徴があります。
糸の太さ、織り方、混紡でそれぞれの欠点を補い、よりよい生地と仕上がっています。
*天然繊維の場合、水縮みや色落ち防止を含め「水通し」が必要になります。
水通しが必要か分かりづらい場合、悩んだ場合は、気軽に生地屋さんに質問してみましょう!
生地屋さんは生地のプロなので、それぞれの生地にあった方法を教えてくれますよ^^
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